将来の仕事に不安を感じる理由とAIとの関係

もともとエンジニアは不安定な環境で働くイメージがあります。5年後、10年後もこの業界で働き続けることができるか、漠然とした不安を抱えながら仕事を続けている人も多いようです。

そんなエンジニアならではの将来の仕事への不安には大きく分けて「目まぐるしい業界の変化」と「技術の急速な進歩」が挙げられるでしょう。とくに近年になって現実的な問題として浮上してきたのがAIです。技術開発や機械学習を通してどんどん機能をアップしているAIがエンジニアの仕事を奪うのではないか、との懸念が生じています。

AIに開発・進歩においてIT業界は非常に重要な役割を担っているわけですが、その役割のためにかえってIT業界の人材が仕事を失うリスクを抱えるとは少々皮肉にも思えます。実際にAIがエンジニアの仕事を奪うことになるのかについてはまださまざまな意見が飛び交っている段階ですが、職種によって可能性が高いところとそうでないところが見られます。

もっともAIに奪われる可能性があると言われるのがプログラミングです。AIによって自動化されても不安点が少ない上に業務の効率やコストダウンに役立つといったメリットが大きいというのが理由でしょう。

ただ全体的に見てまだまだAIにエンジニアの仕事が奪われる可能性はそれほど高くありません。例えばシステムの保守・運用など不意のトラブルに対応する必要がある仕事ではやはり人間の判断力や修正力が必要になりますし、データサイエンティストやセキュリティエンジニアなどの分野も人間によるデータの解析能力が必須です。

ですからAIに仕事を奪われないためには人間の判断力や柔軟な対応力が求められる仕事につくこと、そのためのスキルに磨きをかけていくことが求められるのでしょう。将来のためにもAIに奪われない仕事を調べることから始めてみませんか。